カテゴリー別アーカイブ: メンタルヘルス

餃子の王将を社員提訴…「長時間労働でうつ病」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130205-OYT1T00643.htm?from=main5

長時間労働でうつ病になったとして、「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の男性社員(27)(京都府)が同社を相手取り、休業中の給与や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを5日、京都地裁に起こした。


 訴状によると、男性は同府八幡市の店舗で2009年から勤務。平日は11時間、休日などは12時間働き、時間外労働が月平均で約135時間あった。11年4月に抑うつ状態と診断された。

 同店では10時間を超える勤務時間の記録がコンピューターに入力できない仕組みといい、時間外労働は、男性の手書きメモで算出したという。

 男性は京都南労働基準監督署から12年2月、半年間にわたる月平均約108時間の時間外労働と精神的ストレスで、うつ病になったとして労災認定された。

 代理人の佐藤克昭弁護士は「会社側は恒常的な長時間労働を当然視している。男性が健康を害すると認識していたはずで安全配慮の義務に違反する」と話した。

 同社は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

2013年2月5日12時08分  読売新聞)

 

大企業の8割に「メンタル不調」従業員 厚労省調査

従業員300人以上の大企業の約8割に、鬱病や気分障害などのメンタルヘルス不調に悩む従業員がいることが25日、厚生労働省の調査で分かった。特に、従業員1千人以上の企業では9割以上と高く、厚労省は「企業は、従業員の心の健康づくりに積極的に取り組んでほしい」としている。 厚労省が平成23年10月に全国の1万3276社(有効回答は9664社)を対象に行った調査では、「過去1年間にメンタルヘルス不調を抱えた労働者がいる」と答えた企業は13・9%。ただ、従業員300人以上の企業では約8割、1千人以上の企業では9割を超えた。従業員5千人以上では、不調を抱える従業員が30人以上いる企業も68・2%に上り、大企業ほどメンタル不調の従業員が多い現状が浮き彫りになった。

 メンタルの不調で連続1カ月以上休業したり、退職した労働者が多い業種は、「電気・ガスなど」28%▽「情報通信業」25・4%▽「運輸・郵便業」15・5%▽「医療・福祉」14・6%▽「金融・保険業」14・1%-の順。企業側に、従業員が不調をきたした理由は何だったかを尋ねたところ、「本人の性格」との回答が過半数。「上司・部下のコミュニケーション不足」「仕事量・負荷が増加」など仕事や職場環境が原因と考えている割合は3割程度にとどまった。厚労省は「業務負荷による精神障害や自殺も増えている。『いつもと違う』部下がいたら、早く気づき、対応してほしい」としている。

(産経新聞 12/26)

 

パワハラ、4人に1人経験=46%が泣き寝入り―厚労省調査

厚生労働省は12日、職場でのいじめや嫌がらせなどパワーハラスメントに関する初の実態調査を発表した。それによると、過去3年間にパワハラを受けたとする人は全体の25.3%に上った。うち46.7%が会社への相談など対応策を「何もしなかった」と回答。半数近くが悩みを抱え込んでいる実態も浮き彫りになった。
 一方、過去3年間にパワハラ相談を1件以上受けた企業は45.2%、パワハラに該当する事案が実際にあった企業は32.0%だった。
 厚労省は上司らによるささいな注意や叱責をパワハラと受け止める従業員もいると分析。会社に相談せず、泣き寝入りが多いことには「内容が相手に筒抜けになったり、勤務評定に響いたりすることを懸念する人が多いためではないか」(労働条件政策課)とみている。

(時事通信 12/12)

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002qx6t.html

リハビリ うつからの復職:1 「つらい」誰にも言えへん

 「こんなに頑張ってるのに、なんでわかってくれへん……」

 滋賀県の幼稚園教諭の女性(44)は2006年、担任の年少のクラスで、毎日のように起こる問題に追われていた。男の子が別の子に手を上げたり、かみついたり。そのたびに、親に謝って回ったが、「先生は、悪い子をかばうんですか!」。

 翌年4月、体に障害がある女の子の受け持ちになった。こまやかな支援が必要と考え、園長に話したが、「自分で考えなさい」と言われた。

 「この子は、自分が守らなければ」。そう思うほど空回りし、どうすることもできない絶望感が膨らんだ。教諭になって14年目。頼りにされる立場となり、誰にも「つらい」と言えなかった。

 6月のある朝、目が覚めると、仕事に向かう気持ちがもうどこにも残っていなかった。小学4年生だった長女(15)を学校に送り出し、長男(9)を保育園に預けたあと、近くの総合病院の心療内科を受診した。

 医師に話をしながら、涙がボロボロ止まらなかった。その場でうつと診断され、「3カ月の自宅療養を要する」と書かれた診断書を手渡された。「えっ、私が『うつ』のわけないやん」。途方に暮れた。

 15歳の時に卵巣腫瘍(しゅよう)になり、片方の卵巣を摘出。抗がん剤治療で髪の毛は抜け、かつらで高校へ通った。「将来、子どもが産めないかもしれない」と覚悟し、子どもと関わる仕事をすることは、その時からの夢だった。それなのに、幼稚園生活に慣れたばかりの30人の子どもたちに別れも告げず、クラスを投げ出してしまった。考えただけで、胸が苦しい。

 抗うつ薬をのむと、一日中眠気に襲われた。食欲がわかず、体重は3キロ落ちた。2人の子どもたちを送り出したあとは、雨戸を閉めて布団に潜り込んだ。

 大好きだった花を見ても、きれいと思えない。人の目が怖くて、家に閉じこもった。料理の段取りができなくなり、近くに住む母に家事を手伝ってもらった。子どもの前では元気そうに振る舞ったが、寝静まったのを確認してから毎晩、1人で泣いた。

 「このまま、死ねたらいいのに……」(佐藤建仁) (朝日新聞デジタル 9/6)